選定プロセス
当社のようなコンサルティング会社の評価や信頼は、我々が提案するファンドマネジャーの品質の上に成立します。従って、当社は機関投資家の要求基準に耐えるデューディリジェンスを実施します。
第三者の立場に立つマーケティング支援会社としての一貫性や倫理規範についての評価を維持することの重要性。競争の激しい市場では、ACE に対する市場の評価こそが他社との比較において当社を差別化する根拠となります。この ACE に対する高い評価が、マーケティング活動への支援を望んでいる優れたヘッジファンドマネジャーが ACE を選ぶ理由となっています。一流の機関投資家は ACE に対するこの評価を信頼し、ACE を自らのデューディリジェンスの追加的なプロセスとして利用するのです。
ファンドマネジャーの発掘: ヘッジファンドマネジャーの発掘に際しては、以下の 3 つのカギとなる情報ソースに着目します:
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ヘッジファンドに対する照会:多くの機関投資家やプライムブローカー、またサービスプロバイダーとの長年にわたる信頼関係が、高い品質を誇るマネジャーを特定するためのかけがいのない情報源となります。
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リサーチ:ヘッジファンド業界で最も信頼される情報を利用するほか、業界の情報交換の場を活用してリサーチを行います。
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ヘッジファンド・データベース:ヘッジファンドに関するデータベースは完全でなく、時に優れたマネジャーを見落とすことがあります。ACE はデータベースに含まれていないようなヘッジファンともコンタクトを図り、より詳細なデューディリジェンスのためにヘッジファンド業界内部で相互の評価情報を生かします。
マネジャーの定量スクリーニング: 定量評価で ACE が重視する要素には以下のようなものが含まれます:
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原則として運用戦略の資産額が最低 5 億米ドル(約 500 億円)あること。
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同一の運用戦略のなかで運用実績が最も優れていること。
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損失率に関する実績が同様の戦略のなかで優れていること。
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その運用戦略のなかで、主要な市場インデックスに対する相関が低いこと。
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定量的に確認できる過去のパフォーマンス実績とその再現可能性。
マネジャーの定性評価: 当社では個別のマネジャーを以下のような複数の要素に基づいて評価します:
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トップダウン分析:現在の経済環境からみて今後もその運用戦略は実績を出すことが可能と考えられるかの判断。
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運用マネジャーの質:組織としての基本的な構造や組織の成長を支える特性に関する評価。
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運用チームの質:経歴、業界についての知識、運用経験、市場での評価、運用スタッフの継続性など。
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運用哲学と運用プロセスについての評価:そのマネジャーの優位性の特定。
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ファンド関係者とファンド属性の評価。
当社チームのシニア・メンバー全員による運用マネジャーとの直接のコミュニケーション: 運用マネジャーに対する調査においては、当社チームのメンバー全員がそのファンドの評価プロセスに参加し、運用戦略とパフォーマンスが各自の担当する地域の投資家にとってふさわしいか否かを判断します。
業界からのフィードバック / オペレーショナル・デューディリジェンス:対象となる運用マネジャーに関する評価や情報を検証し、ACE の評価を確認する作業を行います。ここでは他の全てのファンド関係者に対してそのマネジャーが適切に業務を遂行しているか、問題を抱えていないか、といった点を確認します。
継続的な再評価: 特定の運用マネジャーが一旦当社の評価プロセスで一定の評価を得れば、ACE では投資家からのフィードバックを月次で入手します。このフィードバック=再評価=を利用することで、運用マネジャーは自らのマーケティング活動を進め、また、課題の発見やその解決に役立てることができます。